海外投資業者情報
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 カストディーの果たす役割

ファンドの目論見書に必ず書いてあるカストディ(custodian)。その役割についての解説です。全てのFOFに共通する事項です。

掲示板投稿情報です。投稿者の了解を得て掲載しています。
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1)その名前が示す通り、「保管」をします。具体的には、複数のヘッジファンドに投資しているわけですから、それぞれのヘッジファンドのShare(会社型投信の株)もしくはUnit(契約型投信の単位)を保有しているという証書が存在します。
これは、ファンド会社のオフィスの金庫に保管されているわけではなく、カストディーが分別保管します。

また、通常、ファンドには、キャッシュポジションと言って、細かいキャッシュフローを円滑に行うために、ある程度の預金残高を有しています。キャッシュといっても、現金をオフィスの金庫にしまっておくのではなく、カストディー銀行に信託預金の形でおいておくのです。信託預金ですから、日本の銀行のように、これを、預金者の知らないところで、企業に貸し付けたりはせず、ただ、黙って預金として分別管理しておいてくれます。

2)もし、ファンド会社だけしか、ファンド価格を発表しなかったら、ある意味で、ファンド会社がウソのファンド価格を自社のホームページに載せたり、お客様に通知したりするかも知れません。(実際、こういう詐欺ファンドは、国内に沢山存在し、時々、警察沙汰になっていますね。決まって、カストディーなど使っていません。)

第3者であるグループ外の銀行が、ファンドの持つ資産を全て一元管理することにより、正しい資産価値がいくらなのか、常に、ファンド会社の申告する値と、自行がはじき出す値と照合させながら、運用を監視して行くのです。

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また、多い質問を抜粋。

ファンド運用会社が破綻したら、自分の資産はどうなりますか?

恐らく:
・会社が破綻したら、その会社の株は紙くず同然になる
・発行体が破綻したら、債券はデフォルトとなり、元本はほとんど戻らない
・発行体の財務状況が悪化したら、債券の利払いが延期されたり、債券価格が暴落する
・保険会社が破綻したら、予定利回りが引き下げられ、保険金・年金減額あるいは掛け金高騰のいずれかになる
・日本の証券会社は、顧客資産と、自己勘定をどんぶり勘定にしているところが多いので破綻と共に、顧客資産も目減りしたり、収拾困難になる
・一任勘定で資産運用を任せていた辣腕ディーラーが、資金を使い込んで夜逃げした
・大手金融機関の譲渡性預金と信じて投資したら、類似名での偽装で無価値だった
・最初からねずみ講式の「にせファンド」だったため、後から投資した人は何ももらえず、ファンドそのものが消失してしまった
などという事件からの連想かと思われます。

最初の5つは、ARFのようなファンド・オブ・ファンズには当てはまりません。
まず、CSAが破綻しても、例えば、10種類の投資先ファンドが堅調ならば、資産は痛みません。(そもそも、お客様の資金は、CSAには預けられていません)

カストディー銀行に、それぞれのファンドの受益証券が分別管理されているので、これを売却するなり、気に入っているのであれば、他のファンド・マネージメント会社に運用管理を任せて、そのまま保有するなり、選べば良いわけです。

内包されている各ファンドについては、CSAのファンドマネジャーが、米国のヘッジファンド専門の投資アドバイザーやデータベースを駆使して、常時監視し、必要ならば入れ替え(スイッチング)や配分比率の見直し(リバランシング)を行います。当然、同業者との情報交換や、世界的なヘッジファンド・コンフェレンス(2002年は12月に東京で開催されました)で直接、対面の上、意見交換をしたり、定期的にヘッジファンドを訪問して、デューディリジェンス(精査)を行うのです。

あとは、ファンド・マネジャーの過去の経歴も重要ポイントの一つです。日本では、ウォール街はおろか、突然、全く関係のない営業などの部署から、ファンド・マネジャーに任命されてしまうサラリーマン・ファンドマネジャーがほとんどです。自分の資金は絶対に自分の運用するファンドに入れません。(自信がないし、お金もないから!)

運用がマイナスになっても、回転売買で会社が手数料を獲得できれば、サラリーも減りませんので、あまりファンドの運用に責任意識がありません。

これまでに、どういう環境でキャリアを積んで来たのかは、是非、チェックしてみて下さい。

また、CSAは、ファンドを評価する機関であるLipperより、アジアのベスト・パフォーマンス・ファンドとして高いランキングを獲得したこともあります。証券取引所の年金基金の運用などは、信頼できるファンド・マネージメント会社にしか委託できません。

さて、下から4つの点も、ARFには該当しません。日本では、あまり馴染みがないかも知れませんが、しっかりしたファンドは、信託銀行などを保管銀行に指定し、顧客資産の分別管理を徹底します。詐欺まがいのファンドは、そもそもカストディーを利用しないか、自らが二束三文でオフショアに設立した銀行を使ってカムフラージュします。ARFが使っているのはカストディアンとしては世界大手の信託銀行です。

会計監査はアーンスト&ヤングです。会計不祥事で、大手会計事務所の監査が入っていても、粉飾はある、という方がいらっしゃいます。確かに、完全に不正を防ぐ手立てはないかも知れません。が、もし、会計監査すら入らないファンドがあったとしたら、恐らく、不正の巣窟になってしまうのではないでしょうか。

日本には、証券会社を辞めて、匿名組合の名の元に、誰からもチェックされず、1人の運用者が好き勝手に運用し、勝手に報告を出す(あるいは、出しもしない)ものが少なからず存在します。 
誰もチェックしないので、年平均50%達成、などと勝手に資料を作っています。
海外ファンドを恐れるあまり、はるかにずさんな経営をしている日本の「ファンドもどき」に大切な資金を投入してしまわないよう、どうか、くれぐれもお気をつけ下さいませ。

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上記の投稿を受けての牛&熊さま、博多っ子さまのご意見も参考に掲載します。
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まずヘッジファンドが破綻(あるいは運用停止)をする場合を想定しますと、スタート時の基準価格(日本ならば1万円)の5〜7割まで下落した場合だと思います。ですから現時点でCSAに投資をして破綻した場合は投資した金額の2〜3割にはなっているはずです。
次にカストディ役割についですが、現実的には「時価で資金化して投資家に返金」でしょう。
理論的にいえばたくみさん言う通りなのですが、数年前に日本のカストディー数社と設計した年金システムで「ファンド(FOFを含む)の解散」というスキームを決定したときの結論です。
理由は「破綻したファンドをそのまま引き継ぐ運用会社などない」とのことです。説明を受けた自分たちも「そりゃそうだ」と納得したものです。
このときの決定がCSAにそのまま引き継がれるか分かりませんが、カストディ自身が言っているのですから参考になると思います。(by 牛&熊さま)

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カストディーや会計監査に関してはMANもCSAも…そしてQuadrigaでもしっかりしていて万が一潰れても資産保全される点についてはそう大差ないと思います。

ただし保全されているといっても本当にすぐに換金できるかどうかもそのときにならないと分からないし課税も発生してしまうおそれがあるし、避けるに越したことはない。
また倒産とまではいかなくても吸収合併されることもよくあるわけで、経営陣が変われば自分のファンドの扱いがどうなるかも分からない。効率化のため日本人顧客に対する扱いも変わるかもしれない。

1〜2年の間ならさほど気にすることもないでしょうが、普通は長期を前提にしますので長期間経営基盤が(多分?)安定して、合併される確率が(比較的?)少ないところと考えると…巨大な金融グループのバックボーンを持っているMANが無難と。
もっとも規模が大きければ潰れない・会計不正もないとは限らないわけですが…他の条件に差がないのなら、より安心といったところでしょうか。

(by 博多っ子さま)

追記:CSAはCEOの横領事件が発覚しました。資産はほぼ保全されているようです。



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